歩行時における下肢痛~間欠性跛行~(高知新聞掲載分)

医療コラム

2020.06.30

「歩行時における下肢痛~間欠性跛行~」を、高知新聞(2020年5月18日付)に掲載しました。

歩行時、休まずに続けて歩くことができますか。歩いていると足のしびれや痛みのためそれ以上歩けなくなり、立ち止まって一定の時間休むと再び歩けるようになる症状を間欠性跛行といいます。腰(神経性)、または脚(血管性)が原因の可能性があります。腰の場合は脊柱管狭窄による神経の圧迫、脚の場合は動脈硬化に伴う血管の閉塞が原因です。腰の場合は、少し座って休むなど前かがみになると症状が和らいできます。これは姿勢が前かがみになると脊柱管が広がるためです。そのため、自転車に乗って移動する際には症状が出現することは少ないといわれています。一方、血管の閉塞による場合は前かがみにならなくても立ち止まって休んでいると症状が和らぎ、再び歩くことが可能になります。また、中には神経と血管の両方が関与していることもあります。間欠性跛行ではないかと思われる症状があれば整形外科でご相談ください。原因を明らかにして適切な治療を行いましょう。