骨粗しょう症とドミノ骨折(高知新聞掲載分)

医療コラム

2020.10.13

「骨粗しょう症とドミノ骨折」を、高知新聞(2020年10月13日付)に掲載しました。

骨粗しょう症による骨折は発症すると連鎖的に骨折を繰り返す可能性があります。次から次へ骨折することをドミノ骨折といいます。背骨の骨折や大腿骨近位部骨折をすることで運動機能が落ちたり、バランスが悪くなったりして、連鎖的に骨折を起こすリスクが高まると考えられています。いつの間にか骨折し、痛みをあまり感じないような場合もあり、気が付くと身長が低くなっていたり、背骨が曲がったりして日常生活にも支障を来すようになります。ドミノ骨折は背骨に集中して起こるだけではなく、違う部位の骨折が連続して起こることもあります。 骨粗しょう症の治療は、治療効果の変化が少ない治療のため、治療半ぱに自己判断でやめてしまう方がいらっしゃいます。骨折を起こしてしまったら、さらなる骨折を予防するためにも骨粗しょう症の治療が必要です。そして、治療は継続していくことが大切です。