変形性股関節症(高知新聞掲載分)

医療コラム

2020.08.10

「変形性股関節症」を、高知新聞(2020年8月10日付)に掲載しました。

変形性股関節症という病気をご存じでしょうか。股関節の関節軟骨がすり減ることにより関節が変形してくる病気です。股関節は、両脚の付け根にある関節で体の中心に位置し、立ったり座ったり歩いたりする際の起点になります。変形性股関節症は、痛みとともにそれらの動作に制限が出てきます。日本人における変形性股関節症の原囚の多くは先天的な股関節の形状の問題です。しかし、最近の食生活の変化で、明確な原因のない変形性股関節症の割合が増えてきています。 治療方法は、股関節症が進行している場合には、人工関節といわれる手術療法が行われることが多いです。保存療法では、ジグリング(貧乏ゆすり様運動)といわれる運動療法が効果的な股関節症の方もいます。すべての方に効果が得られるというわけではありませんが、適応を含め医療機関でご相談されてみてはどうでしょうか。